ラグビーにおいての基本的なルールの1つ「ノックオン」。
ラグビーを見たことがない人でも、ノックオンという単語や意味を知っている方は多いのではないでしょうか。しかし、大体の意味は知っていても厳密な決まりなどはあいまいだとおもいます。
そこでこの記事では、ノックオンについてのルールを初心者でもわかりやすく紹介していきます。この記事を読めば、よりラグビーを楽しく見ることができるでしょう!
目次
ラグビーのノックオンのルールとは?
ノックオンとは「持っているボールを前方に落とす」 反則 のことです。厳密に定義すると以下の通りです。
プレーヤーがボールを落としボールが前方へ進む、または、プレーヤーが手または腕でボールを前方へたたく、または、ボールがプレーヤーの手または腕にあたってボールが前方へ進み、そのプレーヤーがそのボールを捕りなおす前にボールが地面または他のプレーヤーに触れることをいう。
引用元: https://rugby-japan.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/www/laws/laws_of_the_game/014.html
基本的には、持っているボールを前方に落としたらノックオンと判断すればいいのですが、例外もあるので後ほど紹介します。
ラグビーのノックオンのレフリーシグナル
ラグビーでは反則が起こった際に、 レフリー(審判) が腕を使ってジェスチャーをし、何の反則だったのかを示します。これをレフリーシグナルといいます。
ノックオンのレフリーシグナルは「頭上で腕を左右に振る」動作です。レフリーがこの動作をしているときは、ノックオンがあったんだなとわかります。(上の動画では黄色のジャージを着た人が0:28のタイミングでしています。)
ノックオンの後は状況によって再開方法が変わる!
ノックオンがあった場合は、基本的にノックオンした場所の相手ボールスクラムで試合が再開します。しかし、いくつかの場合は再開方法が変わるので覚えておきましょう。
ライン際やインゴールでノックオンした場合
タッチライン(グラウンドの横のライン)際やインゴール(トライ可能エリア)でノックオンした場合は、ノックオンした場所でスクラムは組まず、別の位置でスクラムを組みます。
インゴールの場合:ゴールラインから5メートル離れた場所でスクラム
タッチライン際:タッチラインから5メートル離れた場所でスクラム
ラインアウトでのノックオンの場合
ラインアウト中にノックオンがあった場合は、タッチラインから15メートル離れた場所でスクラムを組みます。
故意のノックオンの場合
基本的にノックオンがあった場合は相手ボールのスクラムになるのですが、故意にノックオンをした場合のみペナルティという反則を取られます。その後は、相手のペナルティキックから再開します。
ノックオンにならない特別なラグビーのルール
ラグビーには前にボールを落としてもノックオンにならないケースがあります。
真横や後ろに落とした場合
ノックオンは前方にボールを落とした場合にとられる反則なので、真横や後ろに落とした場合はノックオンになりません。後ろにボールを落とすことをノックバックといいます。
チャージダウンの場合
チャージダウンとは、「相手のキックに対して手や腕で防ぐ行為」です。この時、相手のけった直前のボールが手や腕に当たり前方に落ちたとしても、ノックオンにはなりません。
ドロップキックの場合
ドロップキックとは、「地面でボールをワンバウンドさせて蹴るキック」のことです。この場合は明確な意図があってボールを落としているのでノックオンにはなりません。もし空振りしたとしても同じでノックオンにはなりません。
ラグビーのノックオンのルールまとめ
- ノックオンとは「持ってるボールを前方に落とす」反則
- レフリーシグナルは「頭上で腕を左右に振る」
- 真横や後ろに落とした場合や、チャージダウン、ドロップキックではノックオンにならない
- ノックオン後は、ノックオン地点の相手ボールスクラムで再開(例外もあり)
- インゴールでノックオン:ゴールラインから5メートル離れた場所でスクラム
- タッチライン際でノックオン:タッチラインから5メートル離れた場所でスクラム
- ラインアウトでノックオン:タッチラインから15メートル離れた場所でスクラム
- 故意のノックオン:ペナルティの反則。相手のペナルティキックで再開
ノックオンのルールを正確に覚えることで、さらにラグビーを楽しく見ることができるのでぜひ覚えてみましょう!
