ラグビーにおける代表的なプレーのひとつ「ラインアウト」。
高身長の選手たちが空中でボールを奪い合うのは、とても見どころがあります。
でも、反則が起こったりすると初心者にとっては「何が起こったの?」となってしまいますよね。
りっち
そこでこの記事では以下の内容について紹介していきます。
- ラインアウトが行われる場面
- ラインアウトでの選手の役割
- ラインアウトの形と人数
- ラインアウトの開始と終了
- ラインアウトで起こる反則
この記事を読めばラインアウトについて詳しく知れて、試合をより楽しく見ることができるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
ラグビーのラインアウトとは

出典:https://pixabay.com/photos/rugby-sport-mud-college-players-4793720/
ラインアウトとは、ラグビーにおける試合を再開する方法(セットプレー)のひとつです。
フィールドオブプレーには、各サイドにタッチラインと呼ばれる境界線がある。プレーがタッチラインに至った場合、ボールはタッチであり、デッドとなる。
クイックスロー、および、ラインアウトは、ボール、または、ボールキャリアーがタッチとなった後に、ボールの投入により競技を再開する方法である。
引用元:https://laws.worldrugby.org/?law=18&language=JA
キックでボールが外に出たり、ボールを持った選手がタッチライン(グラウンド横のライン)の外に出たりするとラインアウトが行われます。
どうなったらラインアウトが行われる?
ラインアウトが行われるのは以下の場合です。
- ボール、またはボールを持った人が、タッチラインに触れたり外に出た場合
- すでにタッチラインに触れている人が、ボールをキャッチした場合
りっち
ラグビーのラインアウトでの役割
ラインアウトでは「スロワー」「ジャンパー」「リフター」「レシーバー」の4つの役割があります。それぞれ解説していきます。
スロワー
スロワーはボールを投げ入れる役割をしています。
基本的にフッカー(2番)が行っていますが、ルールでの決まりはなく、他の人が投げ入れることも可能です。
また、投げ方にも決まりはありません。
ジャンパー
ジャンパーはジャンプしてボールをキャッチする役割をします。ラインアウトの主役とも言えるポジションですね。
身長が高い方が有利なので、基本的に高身長のロック(4・5番)が務めます。
また、人数に制限はないのでフランカー(6・7番)やナンバーエイト(8番)もジャンパーとして飛ぶ場合もあるでしょう。
リフター
リフターはジャンパーを持ち上げる役割をしています。
リフターは高さと同時にパワーも求められるため、基本的にプロップ(1・3番)の選手が務ることが多いでしょう。
しかし、人数に制限はないため、ラインアウトに参加する選手全員がリフターできるように練習しています。
レシーバー
レシーバーはジャンパーからボールを受け、ラインアウトに参加していない選手にパスをする役割をしています。
主にスクラムハーフ(9番)が務めています。
レシーバーは、ラインアウトに参加する味方から2メートル離れていないといけません。
ラグビーのラインアウトの形と人数

出典:https://laws.worldrugby.org/?law=18&language=JA
ラインアウトの形と、並ぶ人数について解説していきます。
りっち
ラインアウトの形
ラインアウトは、マークオブタッチという中央線を基準に形成されます。
- スロワーがマークオブタッチの真ん中に立つ
- マークオブタッチから両チームとも50センチずつ離れて、5メートルラインと15メートルラインの間に立つ
- 防御側のチームは、タッチラインと5メートルラインの間に1人立つ(5メートルラインから2メートル、マークオブタッチから2メートル離れた位置)
- レシーバーは5メートルラインと15メートルラインの間に、ラインアウトに参加してる味方から2メートル離れて立つ(1名のみ)
- ラインアウトに参加していない選手は、マークオブタッチから10メートル以上離れる
以上がラインアウトの形になります。
ラインアウトに並ぶ人数
ラインアウトに並ぶのは、2人以上なら何人でも可能です。並ぶ人数を決めるのは攻撃側のチームで、防御側のチームは相手と同じ人数以下にしなければいけません
- 攻撃側:2人以上で、並ぶ人数を決める
- 防御側:相手チームと同じ人数か、それ以下の人数が並ぶ
ラグビーのラインアウトの開始と終了
ラインアウトは、スロワーがボールを投げた瞬間に開始となります。
ラインアウトが終了するのは以下の場合です。
- ボール又はボールを持った人が、ラインアウトから離脱した場合
- ボール又はボールを持った人が、タッチラインと5メートルラインの間のエリアに入った場合
- ボール又はボールを持った人が、15メートルラインを超えた場合
- モールやラックが出来て、そこに参加している人の全員の足がマークオブタッチを超えた場合
ラグビーのラインアウトで起こる反則
ラインアウトで起こる反則をいくつか紹介します。
ノットストレート
ノットストレートとは、スロワーがボールを真っ直ぐ投げ入れなかった場合に取られる反則です。
真っ直ぐとは両チームの間の1メートル内のことを言い、それよりも外側に投げてしまった場合は反則を取られます。
ノットストレートがあった場合は、相手チームが次の2つから選択することができます。
- 自分たちボールで再度ラインアウトを行う
- 15メートルライン上で自分たちボールのスクラムを行う
ダブルモーション
ダブルモーションとは、スロワーがボールを投げるフリをした際に取られる反則です。
一度投げる動作をしてしまったらそのまま投げなければいけません。
動作を止めてしまうと反則を取られ、相手ボールのフリーキックになります。
ノット1メートル
ノット1メートルとは、相手チームとの間隔を1メートル開けなかった場合に取られる反則です。
ラインアウトでは、マークオブタッチ(中心線)からお互い50センチを開けなければいけません。
50センチより近づいた場合はノット1メートルの反則を取られて、相手ボールのフリーキックになります。
ノット5メートル
ノット5メートルとは、スロワーが投げたボールが5メートルラインを越えなかった場合に取られる反則です。
ラインアウトの1番前の選手が、5メートルラインを踏んでボールを受けた際なども反則を取られます。
反則が起こった際は、相手ボールのフリーキックになります。
空中でのボール以外への働きかけ
空中でボール以外の腕や肩などを掴む行為は、反則を取られ相手ボールのペナルティになります。
まとめ
ラインアウトのルールを紹介しました。ぜひ参考にしながら試合を見てみてくださいね。
文字だけでルールを覚えようとすると、どうしてもイメージができないと思うので、実際に試合を見てみるのがおすすめです!
