ラグビーの代表的なルールのひとつ「スローフォワード」。
今回はこのスローフォワードについてのルールを紹介していきます。内容は以下の通りです。
- スローフォワードとは
- スローフォワードの後の再開方法
- スローフォワードのレフリーシグナル
- スローフォワードにならないケース
この記事では「ルールが全く分からない初心者」向けに、できるだけわかりやすく解説をしていきます。
この記事を読めば、ラグビー観戦をより楽しくすることができるので、ぜひ最後まで読んでください!
目次
ラグビーのスローフォワードは「前にボールを投げる」反則
スローフォワードとは「ボールを前方に投げる」反則です。厳密には以下の通りです。
スローフォワードとは、プレーヤーが前方にボールを投げるか、またはパスすることをいう。
「前方へ」とは、相手側のデッドボールラインの方向へ、という意味である。引用元:https://rugby-japan.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/www/laws/laws_of_the_game/014.html
上にも書いてある通り「前方」というのは、自分たちが目指しているゴールに向かって前方という意味です。
後ろを向いて前に投げたとしても、自分たちが目指しているゴールの方向ではないので、スローフォワードにはなりません。
スローフォワードの後の再開方法は?
スローフォワードが起こったときは、基本的にボールを投げた人の地点の相手ボールスクラムで再開になります。
しかし、場合によっては再開方法が変わるので紹介します。
タッチライン(横のライン)際でした場合
タッチライン際(タッチラインから5メートル以内)でスローフォワードが起こった場合は、タッチラインから5メートル離れた地点でスクラムを組みます。
ゴールライン前やインゴール(トライ可能エリア)でした場合
ゴールラインから5メートル以内や、インゴールでスローフォワードが起こった場合は、投げた場所の延長線上にあるゴールラインから5メートル離れた地点でスクラムを組みます。
スローフォワードしたボールがタッチラインに出た場合
スローフォワードをしたボールがタッチラインの外に出た場合は、次のいづれかで再開します。
- ボールを投げた人の場所でスクラム
- ボールがタッチラインの外に出た場所でラインアウト
- クイックスローイン(ラインアウトを待たずにボールを入れ、すぐに再開する方法)
再開方法は相手チームに選択権があります。
故意にスローフォワードをした場合
故意にスローフォワードをした場合は、ノックオンと同じでペナルティの反則を取られ、相手にペナルティキックが与えられます。
ラグビーのスローフォワードのレフリーシグナル
レフリー(審判)は反則が起こった際に、何の反則が起こったのかをジェスチャーで表します。これをレフリーシグナルといいます。
スローフォワードのレフリーシグナルは、「ボールを前方に投げる」ようなジェスチャーです。
ラグビーのスローフォワードにならないパターン
ここではスローフォワードにならないパターンを紹介します。
真横のパスの場合
スローフォワードは「ボールを前方に投げる」反則なので、真横はスローフォワードになりません。
また、真横に投げた後のボールが、風の影響や慣性の法則で前に進んだとしてもスローフォワードにはなりません。これは、投げた瞬間の方向が前方かどうなのかで判断されるためです。
後ろに投げたボールがバウンドして前方に行った場合
後ろに投げたボールがバウンドで前方に行った場合もスローフォワードにはなりません。これも先ほどと同じで、投げた瞬間の方向が前方かどうかで判断されるためです。
レフリー(審判)からみてスローフォワードじゃなかった場合
これはすべてのルールに当てはまるのですが、試合の反則はレフリーが判断します。もし、スローフォワードだったとしてもレフリーが違うと判断すればスローフォワードにはなりません。
とくにスローフォワードは、他の反則と違って見る角度によっては判断が難しくなるので、レフリーが反則を取らないことが多いような気がします。
まとめ
スローフォワードのルールについて紹介しました。もう一度まとめておきますね。
- スローフォワードとは「ボールを前方に投げる」反則
- スローフォワードの後は、ボールを投げた人の場所で相手ボールスクラムで再開(例外あり)
- レフリーシグナルは「ボールを前方に投げる」ようなジェスチャー
- 真横に投げたり、後ろに投げたボールが前方にバウンドした場合などはスローフォワードにならない
- タッチライン際でスローフォワード:タッチラインから5メートル離れた地点でスクラム
- ゴールライン前やインゴールでスローフォワード:ゴールラインから5メートル離れた地点でスクラム
- 故意のスローフォワード:ペナルティの反則。相手のペナルティキックで再開
- スローフォワードしたボールがタッチラインの外に出た場合:相手チームが次のいづれかから1つ選ぶ①ボールを投げた人の場所でスクラム ②ボールが出た場所でラインアウト ③クイックスローイン
ラグビーのルールを覚えるには実際の試合を見るのがおすすめです!いろいろな試合を見てラグビーのルールを楽しく覚えましょう!
