ラグビーのポジションのひとつ「ウィング」
りっち
圧倒的なスピードで相手を抜き去り、トライを取るポジションであるセンター。
りっち
今回はウィングについて紹介していきます。内容は以下の通りです。
- ウィングの基本情報
- ウィングの役割と求められるスキル
- トップリーグに所属し世界で活躍するウィングの選手
この記事を読めば、ウィングについて詳しくなれて、ラグビーをより一層楽しく見ることができるので、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
ラグビーのウィングは11番と14番
ウィングはバックスのポジションのひとつで、背番号は「11、14番」、表記は「WTB」です。
両翼(端)に位置するスリークォーターバック(11~14番の選手)ということから、正式名称は「ウィング・スリークォーターバック(WTB)」と呼びます。
基本的に11番を「左ウィング」、14番を「右ウィング」と呼びます。
ラグビーのウィングはトライを取るだけじゃない
ウィングの役割は以下の様なものがあるでしょう。
- トライを取る
- キック処理
- 広いエリアをディフェンス
それぞれ重要なので、ひとつずつ解説していきます。
トライを取る
ウィングに一番求められる役割は「トライを取る」ことです。
ウィングは一番外側に位置するポジションで、他のポジションよりも広い範囲を走ることができます。
外側の範囲をスピードとステップで相手を抜きトライをすることが求められます。
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キック処理
ウィングとフルバックはチームの後方に位置するので、相手のキックしてきたボールを処理する必要があります。
ボールをキャッチした後は状況によって変わりますが、大体は次の2択です。
- 自分でボールを持って走る
- ロングキックで陣地を増やすために蹴り返す
キック処理は相手のディフェンスや、ウィングの位置など、色々な状況を考慮した判断が必要で、ウィングの重要な役割のひとつです。
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広い範囲のディフェンス
ウィングのディフェンスは、相手のキックと自分の前のスペースの2つをカバーしなければいけません。
なので試合中はキックを見るために後ろに下がったり、相手が外側にボールを展開してきたら前に上がったりと、広い範囲を守る必要があるのです。
常に相手の動きを見て、瞬時に判断して動ける能力と俊敏性が求められます。
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ラグビーのウィングはスピードやステップ、キックスキルが重要
ウィングの役割をこなすために求められるスキルは以下の様なものがあるでしょう。
- 相手を抜き去るスピード
- 狭いスペースでもタックルを避けられるステップ
- キック力と精度
相手を抜き去るスピード
トライゲッターを担っているウィングにスピードは必要不可欠です。
また、相手を後ろから追いかけてタックルをするなど、ピンチの時にもスピードは重要になります。
世界レベルでは50mを5秒台で走る選手もたくさんいますし、単に早いだけでなく加速が早かったり、最高速が速かったりと色々な選手がいます。
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狭いスペースでもタックルを避けられるステップ
外側だからといって、いつでもスペースが空いているわけではありません。狭いスペースでもタックルを避けられるステップは重要になります。
ステップの上手なひとは、スピードを落とさずステップを切ったり、ステップを切った後の加速が早かったりするので、試合中に注目して見てみてください。
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キック力と精度
キック処理はウィングの重要な役割なので、蹴り返すためのキック力と精度も必要なスキルです。
ロングキックで陣地を増やしたり、ハイパントキック(ボールを高く蹴り上げるキック)でボールを再獲得したりと、色々なキックを蹴られる必要があります。
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ウィングの有名な選手
ウィングで活躍する選手を3人紹介します。どの選手も2021年度のトップリーグに所属しているので、気になる人はぜひ試合を見てみてください!
福岡堅樹
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- 名前:福岡 堅樹(ふくおか けんき)
- 生年月日:1992年9月7日
- 出身地:福岡県古賀市
- 出身校:福岡高校→筑波大学
- 身長:175㎝
- 体重:83kg
- 所属チーム:パナソニックワイルドナイツ
福岡堅樹は日本代表のラグビー選手です。
50mを5秒8で駆け抜けるスピードランナーで、ワールドカップ2019でも「別格だった豪華な7人」に日本代表で唯一選ばれました。
2019年を最後に15人制代表引退を表明しており、トップリーグ2021が最期の15人制ラグビーになるかもしれません。
選手引退後はかねてからの夢だった医師を目指すそうです。
アタアタ・モエアキオラ
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- 名前:Ataata Moeakiola
- 生年月日:1996年2月6日
- 出身地:トンガ
- 出身校:目黒学院高校→東海大学
- 身長:185㎝
- 体重:107kg
- 所属チーム:神戸製鋼コベルコスティーラーズ
アタアタ・モエアキオラはトンガ出身の日本代表選手です。
留学生として目黒学院高校に入学し、進学した東海大学では大学4年時に主将を務めました。
大学時代はセンターでプレーしており、世界レベルの突破力を誇ります。日本代表ではウィングとして期待されている選手です。
レメキ・ロマノ・ラヴァ
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- 名前:Lomano Lava Lemeki
- 生年月日:1989年1月20日
- 出身地:ニュージーランド オークランド
- 出身校:ランコーン高校
- 身長:177㎝
- 体重:92kg
- 所属チーム:宗像サニックスブルース
レメキ・ロマノ・ラヴァはニュージーランド出身の日本代表選手です。
20歳の時にキャノンに加入し来日。その後はマツダ、hondaと日本のチームでプレーをしていて、現在は宗像サニックスブルースに所属しています。
15人制よりスピードが求められるセブンスでの代表経験もあり、爆発的な加速力を持っている選手です。
ベンチプレスは、160kg×2回挙げるFWの並みの筋力を持っているそうです。
まとめ
圧倒的スピードでトライゲッターを担うポジション「ウィング」について紹介しました。
- 背番号は「11、14番」、表記は「WTB」
- 正式名称は「ウィング・スリークォーターバック」
- 11番を「左ウィング」、14番を「右ウィング」と呼ぶ
- トライを取ったり、キック処理、広い範囲のディフェンスなどの役割がある
- スピードやステップ、キック能力が求められる
相手を抜き去りトライを取るシーンは、ラグビー観戦において一番盛り上がる場面と言えます。
そんなトライシーンを作ってくれる、ウィングをぜひ試合でも注目して見てみてください!
